中小企業新事業進出補助金(第3次)建設業の活用ガイド|採択事例・対象経費・申請ポイント
最終更新:2026/6/17|監修:中小企業診断士・認定経営革新等支援機関
中小企業新事業進出補助金は、既存事業の強みを活かして新たな事業領域へ進出する中小企業を支援する制度です。建設業では、施工技術や現場管理のノウハウを転用した新サービスや、環境・福祉分野への進出などが対象になり得ます。自社の強みを整理したうえで、新事業との関連性を明確に打ち出すことが採択への近道です。
この業種の採択事例
開削レスで地域インフラを守る環境に優しい非開削工法による下水道管更生事業
想定概要:掘り起こしを不要とする非開削工法を導入し、既存の土木・管工事技術を活かしながら環境負荷の低い下水道管更生サービスへ新規参入することが想定される。
福祉住環境評価に基づく住宅改善支援事業
想定概要:住宅リフォームの施工実績をベースに、福祉住環境コーディネーターなどの専門知識と組み合わせ、高齢者・障がい者向けのバリアフリー改修提案サービスへ事業領域を広げることが想定される。
左官技術を活かした高級家具アップサイクル事業
想定概要:建設現場で培った左官・塗装技術を転用し、中古家具の高付加価値リメイクや販売という全く新しい事業へ進出することが想定される。
競技車両向け高度整備サービスの新展開事業
想定概要:建設機械や重機の整備・管理ノウハウを応用し、競技車両(レーシングカートなど)の高精度整備・メンテナンスサービスへ新規参入することが想定される。
建設業で対象になりやすい設備・経費
対象経費の詳細は公募要領で要確認ですが、一般的に新事業進出に必要な機械装置・システム導入費、専門人材の採用・育成に関する費用、新サービス開発に要する外注費などが対象になることが多いです。建設業の場合、非開削工法向けの専用機材、福祉改修に必要な測定・設計ツール、アップサイクル加工用の工具・設備などが想定されます。いずれも「既存事業の延長」ではなく「新事業のための投資」である点を明示することが重要です。
申請で押さえるポイント
建設業での申請で最も重要なのは、「自社の既存技術・強み」と「新事業との関連性」を事業計画書で論理的につなぐことです。採択事例のように、施工技術や現場管理力を新分野(福祉・環境・製造など)へ横展開するストーリーが評価されやすい傾向があります。また、新事業の市場規模や競合状況の調査、収益計画の具体性も審査で重視されるため、数値根拠をしっかり準備しましょう。補助金額・補助率・申請要件は第3次公募要領で必ず最新情報を確認してください。
建設業が新事業進出を検討しやすい領域
建設業は施工・設計・管理など幅広いスキルを持つため、福祉住環境改修、インフラ維持管理の新工法導入、環境配慮型工事サービス、さらには全く異業種への技術転用まで、多様な新事業進出の方向性があります。自社の「他社にない強み」を棚卸しし、社会課題や地域ニーズと掛け合わせると、説得力ある事業計画が作りやすくなります。新事業の方向性が定まっていない場合は、認定経営革新等支援機関への相談も有効です。
新事業進出補助金の申請、専門家に無料で相談する
無料で相談するよくある質問
Q.建設業の一人親方や小規模事業者でも申請できますか?
中小企業・小規模事業者であることが基本要件とされていますが、詳細な従業員数や資本金の要件は第3次公募要領で要確認です。
Q.既存の建設工事事業の設備更新にも使えますか?
本補助金は既存事業の継続・拡大ではなく「新事業への進出」が目的のため、既存事業の設備更新のみを目的とした申請は対象外になる可能性が高いです。新事業との明確な関連性が必要です。
Q.採択事例の業種に縛りはありますか?
建設業から異業種(家具・整備サービスなど)への進出も第2次では採択されており、業種の縛りよりも「新事業としての独自性と実現可能性」が重視されると考えられます。ただし要件は公募要領で要確認です。
Q.補助率・補助上限額はいくらですか?
補助率・補助上限額は第3次公募要領で要確認です。第2次とは条件が変わる場合があるため、必ず最新の公募要領をご確認ください。
公募要領等の一次情報に基づき作成。最終更新:2026/6/17