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ものづくり補助金(第23次)× 学術研究・専門技術サービス業|採択事例と申請ポイント

最終更新:2026/6/17|監修:中小企業診断士・認定経営革新等支援機関

専門技術サービス業もものづくり補助金で新サービス開発を支援できる

ものづくり補助金(第23次)は、革新的な新製品・新サービス開発に必要な設備・システム投資を支援する制度であり、学術研究・専門技術サービス業も対象となります。ドローンや高性能計測機器、解析システムなど専門性の高い設備投資を通じて、顧客に新たな価値を提供する事業計画が評価されます。補助上限額は従業員規模に応じて750万円〜2,500万円(製品・サービス高付加価値化枠)で、補助率は中小企業1/2・小規模事業者2/3です。

この業種の採択事例

  • LiDAR搭載ドローン導入による森林資源調査サービス等の構築

    想定概要:LiDAR(レーザー測距)センサーを搭載したドローンを活用し、従来の人力測量では困難だった森林の三次元点群データ取得を自動化することで、高精度かつ短時間での森林資源調査サービスを新たに構築する取り組みと考えられます。

  • 高性能カメラ導入と農業用機体導入による新サービス開発

    想定概要:高解像度カメラを搭載した農業用ドローンや飛行機体を導入し、圃場の航空撮影・多スペクトル解析による作物生育診断など、従来にない精密農業向けサービスを開発する事業と推察されます。

  • ニーズに応える展示会向けテンションファブリック印刷サービス

    想定概要:展示会・イベント向けに大判テンションファブリック素材への高品質印刷を提供するため、専用の印刷・加工設備を導入し、多様な顧客ニーズに対応した新たな印刷サービスラインを構築する取り組みと考えられます。

  • MICE対応型印刷社」としてのブランド確立事業

    想定概要:MICE(展示会・学会・企業イベント等)市場に特化した印刷・制作サービスを体系化するため、大型出力機器や仕上げ加工設備を導入し、競合と差別化した専門ブランドを確立しようとする事業と読み取れます。

  • 競走馬向け設備型健康促進装置の新商品開発

    想定概要:競走馬の健康管理・コンディション向上を目的とした専用装置を新たに開発・製品化するもので、専門的な計測・制御技術と設備投資を組み合わせた新商品の研究開発事業と考えられます。

  • 水産仲卸業におけるデータ活用型提案供給モデル構築事業

    想定概要:水産物の仕入れ・在庫・販売データを一元的に収集・分析するシステムを構築し、顧客ニーズに基づいた提案型供給サービスへ転換することで、従来の仲卸業務を高付加価値化しようとする事業と推察されます。

学術研究・専門技術サービス業で対象になりやすい設備・経費

本補助金では、単価50万円(税抜)以上の機械装置・システム構築費が必須の対象経費です。専門技術サービス業では、ドローン・LiDAR・高性能カメラ等の計測機器、3D解析・シミュレーションソフトウェア、専用情報システムの構築費が該当しやすいです。加えて、クラウドサービス利用費・専門家経費・外注費・知的財産権等関連経費も計上可能ですが、機械装置・システム構築費以外の合計は500万円(税抜)が補助上限となります。なお、既存サービスの業務改善・効率化のみを目的とした設備導入は対象外のため、「新サービス開発」としての位置づけが必須です。

申請で押さえるポイント

最も重要なのは「革新的な新製品・新サービス開発」である点を事業計画書で明確に説明することです。同業他社に既に普及しているサービスや、単なる機器導入にとどまる計画は採択対象外と明示されています。計画書では、自社の技術力を活かした新サービスの具体的な内容・顧客への新たな価値・開発プロセスを説得力をもって記述することが求められます。また、交付決定前の発注・契約・購入は一切補助対象外となるため、採択・交付決定のスケジュールを事前に把握した上で設備導入の計画を立てることが不可欠です。海外展開を伴う場合はグローバル枠(補助上限3,000万円)も選択肢となりますが、要件が追加されるため公募要領で詳細を確認してください。

事業計画書作成の実務的な注意点

単価50万円以上の設備については原則2者以上からの相見積もりが交付申請時に必要なため、採択前の準備段階から複数社への見積もり取得を進めておくとスムーズです。補助対象経費(税抜)は事業に要する経費(税込)の3分の2以上である必要があります。また、過去に他の中小企業庁所管補助金(事業再構築補助金・省力化投資補助金等)の交付決定を受けている場合は、補助対象経費の重複がないかを事前に確認し、申請時に必ず申告することが求められます。

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よくある質問

Q.コンサルティングや調査・分析サービスの開発でも申請できますか?

新たな顧客価値を生み出す革新的なサービスであれば対象になり得ます。ただし、単なる業務効率化や既存サービスの延長線上にある取り組みは対象外です。自社の技術力を活かした「新サービス開発」として計画を組み立てることが重要で、具体的な要件は公募要領で確認してください。

Q.ソフトウェアやシステム開発費は対象になりますか?

専ら本事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システムの購入・構築費は「機械装置・システム構築費」として対象になります。ただし、単価50万円(税抜)以上の設備投資が必須であり、システム構築費については採択後に仕様書等の提出を求められる場合があります。

Q.補助事業の実施期間はどのくらいですか?

製品・サービス高付加価値化枠の場合、交付決定日から10か月(採択発表日から12か月後の日まで)が実施期間です。グローバル枠は交付決定日から12か月(採択発表日から14か月後の日まで)となります。この期間内に設備の発注・納品・支払いまでを完了させる必要があります。

Q.小規模事業者の補助率・補助上限はどうなりますか?

小規模企業・小規模事業者は補助率が2/3となります。補助上限額は従業員数1〜5人で750万円、6〜20人で1,000万円です(製品・サービス高付加価値化枠)。自社の従業員規模に応じた上限額の確認と、小規模事業者の定義への該当可否については公募要領でご確認ください。

出典:ものづくり補助金 事務局サイトものづくり補助金 第22次 採択者一覧公募要領 第23次 p.8 3.1公募要領 第23次 p.9 4B)公募要領 第23次 p.11 6公募要領 第23次 p.21 5.1公募要領 第23次 p.25 7.1公募要領 第23次 p.26 21機械装置・システム構築費※

監修:松下 大(中小企業診断士/認定経営革新等支援機関)

公募要領等の一次情報に基づき作成。最終更新:2026/6/17