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ものづくり補助金(第23次)建設業の活用ガイド|採択事例・対象設備・申請ポイント

最終更新:2026/6/17|監修:中小企業診断士・認定経営革新等支援機関

建設業でものづくり補助金を活用するには?

ものづくり補助金は、革新的な新製品・新サービス開発に取り組む中小建設業者の設備・システム投資を支援する制度です。ICT施工機械やドローン、3D測量システムなど、建設現場のデジタル化・高度化に直結する設備が対象になりやすく、補助上限は最大2,500万円(従業員51人以上)です。第23次公募では製品・サービス高付加価値化枠とグローバル枠が設けられており、自社の強みを活かした新サービス開発として計画を組み立てることが採択の鍵となります。

この業種の採択事例

  • 赤外線ドローンによる「建物カルテ」構築と外壁点検DX

    想定概要:赤外線カメラ搭載ドローンを活用して建物外壁の劣化状況を可視化し、点検結果を「建物カルテ」としてデジタル管理する新サービスを開発することで、従来の足場点検に依存しない外壁診断体制の構築を目指したと考えられる。

  • ICT施工で挑む生産性向上と利益改革

    想定概要:ICT対応の建設機械や測量システムを導入し、土工事における設計データとの連携・自動制御施工を実現することで、人手に依存した作業工程の削減と施工精度向上を同時に図ったと考えられる。

  • 建設土木業向け公共座標対応高精細3次元データ作成事業

    想定概要:公共座標に対応した高精細3Dスキャナー等を導入し、土木工事の現場測量から竣工データ作成までを高精度かつ効率的に行う新サービスの開発を目指したと考えられる。

  • 下水道用ロボット型調査カメラを導入し下水道維持管理業へ進出

    想定概要:管内自走式のロボットカメラを活用して下水道管路の劣化・異常を映像で診断する新サービスを立ち上げ、既存の施工事業から維持管理分野への事業領域拡大を図ったと考えられる。

  • 3D測量による歩道空洞可視化事業

    想定概要:地中探査レーダーや3D測量技術を組み合わせ、歩道下の空洞を非破壊で可視化・データ化する新サービスを開発することで、従来工法では困難だった地下インフラ点検の効率化と高付加価値化を目指したと考えられる。

  • 狭小現場対応カニクレーン法面工事工法開発事業

    想定概要:狭小・急傾斜地での作業に対応したカニクレーンを導入し、従来は大型機械が進入できない法面工事現場での施工を可能にする新工法・新サービスの開発を目指したと考えられる。

建設業で対象になりやすい設備・経費

機械装置・システム構築費(単価50万円税抜以上が必須)として、ICT建機・3Dスキャナー・ドローン・管内調査ロボットなどが対象になりやすい設備です。専用ソフトウェアや情報システムの購入・構築も「機械装置・システム構築費」に含まれるため、施工管理システムや点群処理ソフトと機器をセットで計上できます。外注費や専門家経費も認められますが、機械装置・システム構築費以外の経費は合計500万円(税抜)が上限です。設置場所の整備工事や基礎工事は補助対象外となる点に注意が必要です。

申請で押さえるポイント

「既存サービスの改善・向上」ではなく「革新的な新製品・新サービスの開発」であることを事業計画書で明確に示す必要があります。同業他社に既に普及している取り組みは対象外となるため、自社技術の独自性や顧客への新たな価値提供を具体的に説明することが重要です。交付決定前の発注・契約・購入は一切補助対象外となるため、採択後に手続きを進めるスケジュール管理が不可欠です。単価50万円以上の設備は原則2者以上からの相見積もりが必要なため、申請準備段階から複数業者への見積依頼を進めておくと採択後の手続きがスムーズになります。

製品・サービス高付加価値化枠とグローバル枠の選択

多くの建設業者は「製品・サービス高付加価値化枠」での申請が中心となります。海外展開(直接投資・輸出・インバウンド対応など)を伴う場合はグローバル枠(上限3,000万円)も選択肢となりますが、海外事業の実現可能性調査の実施や専門人材・外部専門家との連携など追加要件があります。自社の事業計画がどちらの枠の要件を満たすか、公募要領で詳細を確認してください。

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よくある質問

Q.既存の建機をリプレースするだけでも採択されますか?

単に機械を入れ替えるだけでは補助対象外です。新たな顧客価値を生む新製品・新サービスの開発を伴う投資であることが必要です。既存工法の効率化にとどまらず、どのような新サービスを提供するかを計画書で明確に説明することが求められます。

Q.ドローンや3Dスキャナーの購入費用は全額補助されますか?

補助率は中小企業で1/2、小規模事業者で2/3です。全額補助ではなく、補助対象経費(税抜)に補助率を乗じた金額が補助されます。また、単価50万円(税抜)以上の設備取得が必須要件となっています。

Q.補助事業実施期間はどのくらいですか?

製品・サービス高付加価値化枠の場合、交付決定日から10か月(採択発表日から12か月後の日まで)が実施期間です。この期間内に設備の発注・納品・支払いをすべて完了させる必要があります。

Q.施工管理システムの構築費用は対象になりますか?

専ら本事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システムの購入・構築費は「機械装置・システム構築費」として対象になりえます。ただし、機械装置・システム構築費以外の経費との合計が500万円(税抜)を超えない範囲に限られるなど条件があるため、詳細は公募要領で確認してください。

出典:ものづくり補助金 事務局サイトものづくり補助金 第22次 採択者一覧公募要領 第23次 p.8 3.1公募要領 第23次 p.9 4B)公募要領 第23次 p.11 6公募要領 第23次 p.21 5.1公募要領 第23次 p.25 7.1公募要領 第23次 p.26 21機械装置・システム構築費※

監修:松下 大(中小企業診断士/認定経営革新等支援機関)

公募要領等の一次情報に基づき作成。最終更新:2026/6/17